桜色の花びらが咲いた日に
あなたという風に出会って
春の香りに酔ったように
あなたに惹かれた季節
蝶の羽ばたきに気を失ったまま
漂うのは花粉かな
わからない春のいたずらにまきこまれ
あなたの手を握って
真っ白な雪の花に香りをつけてくれたのは
あなたという美しい季節だった
それが春の日の夢だとしても
ひょっとしたらずいぶん前からかもしれない
雪の中に眠っている時も
あなたの声を聞いていたのだろうか?
少しのときめきもなかった寒さを過ぎ
あなたという澄んだ空に目覚めたから
二度とない春の中
幾多の季節を外れてでも
私に訪れたあなたという春が
永遠に過ぎないことを願いながら
愛を歌う
花の香りに隠された不安定ささえも
愛という風に流されて飛んで行って
真っ白だった昨日をすべて忘れたまま
この季節に少しずつしみ込んでいくね